IEのサポート終了に伴うRPAの移行問題

ブラウザ 仕事

こんにちは。こんばんは。

皆様いかがお過ごしでしょうか?私は2022年6月16日にサポートが切れたIEを使っているRPAの改修作業に明け暮れていました。(IPAのサイト参照

RPAといっても世の中には、いろいろ種類がありますよね。

  • WinActor
  • UiPath
  • Biz robo!
  • Automation Anywhere
  • Blue Prism
  • アシロボ
  • ロボパッド

もっとありますが、私は今まで上記のうち上から4つを使用した開発経験があり、現在はAutomation Anywhere(以降、AA)を使用しています。

ツールの比較した感想などは別の記事でまとめたいと思います。

さて、本題に戻りましょう。皆さんの会社ではどうでしたか?私の妻が所属している企業はとっくに対応が完了しており、私があたふたしているのを見て「まだ、やってるの?」と言っていました笑

(ごもっとも!とツッコミを!笑)

ちなみに今記事を書いている2022年6月19日現在も対応中です。※月末までには終わる目途が経っていますが。

今回AAの移行で感じたことを記録として残したいと思います。

メーカーが出す移行ツールは100%信用するな

さて、もうこれは言うまでもないですよね。

メーカー側も今回のMicrosoftのIEサポート終了に対して対策の1つとして、IEからEdge IEモードへの移行ツールの提供などを行っていました。ほとんどのツールが、IEを使用している部品を変換する!といったものだったかと思います。

移行ツールを利用することで、おおまかなに改修が必要な個所やロボが把握することができ、ざっくり改修にかかる工数なんかが算出することが出来ると思います。

IT業界に〇年いますと、こういったツールは確かに便利だと思う反面、100%の答えはないと経験から断言します。

※ここでいう100%は、ツールをかますことで、望んでいる状態に対象物を変換することができ、変換前と差異なく対象物が稼働する状態を指します。

こういったツールは大抵、変換は出来ますが稼働をさせるとどこかしら不具合が出ます。ツールに不具合があるわけではなく、ツールをかまして100%変換出来た!と思ったものにです。

エンジニアの多くの人は、「自分の手で試すまで信用しない」という人が多いかと思うので、このタイトルに共感をしてくださると思いますが、ユーザーはそうは思わないでしょう。

私が所属している組織はユーザー系企業で、かつ私の所属している課は半分が非エンジニア出身です。

ここで認識のギャップが生まれて、焦っているのがエンジニアサイドだけといった構造になっていました。

いやいや、そんなのコミュニケーションの問題だろと思われても仕方ないです。

メーカーが言っていることは100%正しいとは限らないといったイメージを共有するといったことの難しさを今回の移行で改めて感じました。

Edge IEモードでもある程度動く

これに関しては使用しているシステムや、会社にもよると思います。私が所属しているグループでは完全に使用できなくなるのは、7月以降とのこと。つまり6月はまだ使える状態です。(使わないでとはお達しがきている)

そうなんです。まだIEはギリギリ動きます。とは言っても意地でも6月末までには移行を完了させなくてはなりません。

少し感情的になってしまいましたが、まだギリギリ動くため、例えばテスト環境がIEでしか稼働しないなどあれば、移行先がEdge IEモードであれば、IEでキャプチャを取得することで、RPAは稼働します。※ツールによる差異はあるかもしれませんが。

まだ、終わっていない企業の担当者様焦らずともに頑張りましょう。

もっと早くIEモードが使えれば。。。。

Edge IEモードはEdge?

画面を見たことない方は、1回試してみてください。IEと何が違うの?となる部分もあると思います。

IEモードの詳細は、Microsoftのこちらの記事を参照ください。

簡単に説明をすると、Edge IEモードで開いた画面は、外側がEdgeで内側がIE(エンジンは異なる)そうです。そのため、上記でも書きましたが、IEでキャプチャした部品でも動くものは動きます。

今回IEから移行をしてみて大きく感じたことは、Edge IEモードは、IEと比べると非常に読込に時間がかかるということです。まぁそれはそうでしょうと。

この遅延を改修の際に組み込まないと、ただ起動ブラウザをEdgeにしたからといって動きません。

また、IEだと画面下部に表示されていたダウンロードバーなどは全く触れなくなったり(※ツールによる)、何度も言いますが、改修時はブラウザだけを変更するのではなく、遅延具合や、触れないオブジェクトなどをしっかり精査し行ってください。

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