こんにちは。くぼちゃんです、
IT関連かつDX推進をしている関係上、タイトルに「DX」という言葉によく出会います。最近の世の中は「DXをすることで会社の業績が!!!」とか「DXをすることで人手不足という難局を乗り切れる」とか「DXは2025年問題を越えていくには必須だ」など、DX、DXと言葉が先行してしまって、結局のところ「DX」って何?という部分にフォーカスされていないなと最近感じています。
もちろん、ITだけではないと思いますが、先頭を走っている頭の良い方々は、DXを理解をした上で発信をしているのでしょうが、なんとなく理解したつもりで発信している人も中にはいるかと思います。
ちなみに、今回の投稿で「DXとは〇〇だ」と定義づけるつもりは全くないですし、まだ私は理解しきれていない部分もあるので、もしこの記事にたどり着いて、求めていたものが違うなと思う方は戻っていただいて、私の悩みやDXを勉強している中で分かったことなど読んでみよっかなという方は、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
身近なDX
さて、いきなり仕事でのDXうんぬんに入る前に、「DXとは?」のイメージを固めたいと思います。(※私はゴールイメージが少しでもないと前に進めない性分なので。)
いきなりですが、普段音楽を聴く時何を使用していますか?
様々な回答が浮かぶかと思います。例えば以下のような感じでしょうか?
- カーステレオ
- コンポ(最近の子は知らない!?)
- DAP(デジタルオーディオプレイヤー)
- スマートフォン
一番上のカーステレオは、昔だったら聴きたいCDやMDを入れては出してを繰り返していましたよね?最近では、スマートフォンを接続して曲を流したり出来ます。
次に、コンポもカーステレオ同様ですね。Bluetooth接続出来ないものをみると「え!?Bluetooth接続出来ないの!?」となりますよね。
3つ目のDAPって?思う人もいるかと思いますが、スマートフォンなどと異なり、音楽再生に特化したプレイヤーで、私はAstell&KernのAK70というDAPを使っています。CDをリッピングしてDAPに移して、いい音を良いイヤホンで聴いたりしています。この話はまた別記事で。
そして、おそらく最近の主流はスマートフォンだと思います。スマートフォンで音楽を聴く時、何のアプリを使用していますか?Apple MusicやLINE Music、Spotifyなどなど、サブスクリプション型のサービスを利用している人が多いと思います。若い子だとYouTubeだったりするのでしょうか。
勘の良い方はすでに気づいているかもしれないですが、音楽を聴く手法が変わっていることに気づいているでしょう。今まではCDなどを購入、またはTSUTAYAやゲオでレンタルして、取り込んだりしたものを聴くという方法が、スマートフォン内のアプリ1つで、聴きたい音楽をいつでもどこでも聴くことが出来るようになりました。サブスクリプション型の恩恵を受けていると考えられます。
音楽もそうですが、動画などもストリーミング再生が主流となり、自分のスマートフォン内に音楽/動画データが存在しなくても聴く/視聴ことができるようになりました。
なにを今更言っているんだと思いますが、数年前はそうではありませんでしたよね?
上にも書いていますが、盤を買って、レンタルして自分のデバイスに取り込んで(=ダウンロードし保存)というのが主流でした。
スマートフォンの技術進歩だけでなく、再生方法の進化などからこういった影響をもたらしていると考えられます。
少しニッチな話題にはなりますが、2021年の紅白歌合戦はAKB48は出演していませんでしたよね?
代わりではないですが、当時CDを一枚も出さずYouTubeや音楽配信サービスのプラットフォームからあっという間に全国に人気を広げた、「YOASOBI」が出演したことが記憶に新しいかと思います。
CDを1枚も出していないにもかかわらず、紅白歌合戦に出演。これも上記のように身近な音楽の聴き方が変わって得られた影響だと考えることが出来ます。(今までは売上枚数の上位の人などが出演していたかと思います=その年に影響を与えたアーティスト※演歌は分からないです)
このように、ただデジタル化するだけでなく、人の価値観をも変える。これがDXの一例です。
自分が所属している会社でのDXは?
なんとなく「DXとは?」についてのイメージが出来た思います。
では、自社におけるDXはどうでしょうか?日本のトップ企業や有力なベンチャー企業などは、もしかすると本当の意味でのDX推進が、出来ているかもしれないです。
ほとんどの企業では、「RPAを導入して業務の効率化を」だったり、「AI技術をつかって〇〇」だったりと、DX前段階のデジタイゼーションに取り組んでいるのではないでしょうか?
身近なDXを読んで想像出来ると思いますが、結局のところDXするには、推進する人やプロデューサー、エンジニア、会社の代表などなどが頑張っても実現しません。ステークホルダーだけではなく全ての人が関わらないと実現しません。
会社でいうと、会社の推進部門や企画部門だけが頑張ってもDX推進を推し進めることは、現実的に不可能でしょう。もちろん一定までは推進出来ると思いますが。
ちなみにデジタイゼーションがDXに関係がないとは思っていませんし、そう書いているつもりではありません。DXを推進していく中で必要なことだと思っています。
まとめ
まとめパートになりましたが、この記事で伝えたかったのは、以下の通りです。
- DXを進める上でデジタイゼーションはあくまで手段
- ステークホルダーだけが頑張っても本当の意味でDX化は難しい
- 身近なDXを探して、それをヒントに自社のDXについて考えるきっかけに
- デジタル化して、AIを導入してDX完了ではない。DXはずっと続くもの(技術の進歩がある限り)
私自身、まだまだ「DXとは?」について話せるかと言われた、話せないと思います。
イメージは話せますが、定義みたいなものはまだふわふわしています。推進に関わる人は、永遠のテーマになると思いますが、定義して、その定義が変な呪縛になり、推進が止まってしまうなら定義せず、イメージを持って業務にあたればいいのかなと個人的には思います。
次にDX関連のことを書くときは、DXにおける必要な人材「プロデューサー、エンジニア、データサイエンティスト、UXデザイナー」などなどについて触れていきたいと思います。
DXの入門書みたいなものを探している方は、この本がおすすめです。啓発本みたいに固い内容ではなくのでさくっと読めると思います。
それでは。
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